以前お話しした「延滞は何ヶ月まで大丈夫? 」のお話の付随になります。
クレジットカードのコールセンターに勤務していた時に,「引き落とし日に間に合わなかったんですが何かブラックリスト載りましたか?」とか「支払いが遅れそうな場合、事前に連絡すればブラックリストには載りませんか?」との問い合わせをよく受けました。
※このサイトでは何度も言いますが、俗にいう「ブラックリスト」なるものは公に存在しません、個人信用情報機関に載ってる「金融事故情報」を指してブラックリストと呼んだりするだけです。
つまり、毎月27日が引き落としだけど給料日の月末30日までお金がない、30日には必ず支払うと約束をこの電話でするので、信用情報は大丈夫ですか?という質問です。
答えから先に言います、「大丈夫ではありません」
しかし、支払期日に引き落としができなかった事や引き落としが出来ない事実をクレジットカード会社から連絡があるより先に連絡をすると心証がよい事だけは確かです。
だからと言ってお客様から事前に支払いが遅れる旨の電話をもらっても「信用情報は大丈夫ですか?」の質問には大丈夫ではないと答えざるとえません。
ではなぜ、事前に連絡しても「信用情報」は大丈夫ではないか説明します。
ここでいう「信用情報」は2つの意味があるので、ここからは分けて説明していきましょう。
まず、第一に、クレジットカード会社の社内システム的な信用情報です。
当然クレジットカードの会社内にはあなたの情報が詰まってます。
支払い期日を守っているのか守っていないのか詳細に蓄積されています。
一回でも遅れれば社内システム的に延滞フラグが立ちます。
こればっかりはどうあがいても消すことはできません、信用情報に傷がついてます。
続いて、第二に、個人信用情報機関(CIC、JICC,全銀協)の信用情報です。
基本的にクレジットカード会社は支払期日を1日でも過ぎると、個人信用情報に延滞である事実の「A」を登録します。
これは再引き落としで引き落とせればAを付けない会社と1日でも遅れればAをつける会社があるので一概に言えませんが、再引き落としでも延滞である事実のAをつける会社がある以上、再引き落としでもAが付くと思って行動しないと駄目だと思います。
ここで逆の立場になって考えてみましょう、あなたが誰かにお金を貸してたとします。
その貸した相手に約束してた日にちになっても何の連絡もなく、返済期日がきたら心配になると思います。
カード会社も全く同じで連絡が取れなくなることや、長期に渡り延滞をされる事をクレジットカード会社は慈善団体ではなく営利法人ですから何よりも恐れます。
なので最低限、遅れたら即連絡を入れたり、支払いの期日を過ぎてしまいそうならば事前に連絡を入れておくのが筋というものです。
一日でも遅れれば、確実に信用情報に傷がつきます。
再引き落としであれ期日を破った事は消えません。
ですが、あなたが事前に連絡を入れる事で1回、2回そういう事をやった事でカードを取り上げられる事を防げます。
確実に防げるかどうかはカード会社各社の方針によって違いますが、少なくとも何の連絡もなく延滞状態になるよりはマシです。
連絡を入れることによって社内的には延滞の履歴は残りますが、個人信用情報機関に延滞の「A」マークをつける事をやめるカード会社も存在します。
ですから面倒くさいとか、怒られるんじゃないかとかそういう理由で延滞の連絡をしないと言うことは避けて下さい。
このサイトで何度も言っておりますが、金融商品の信用を築くのは大変で失うのは一瞬、後々、あなたがどうしても必要となった金融商品(例えば住宅ローン等)に申し込めなくなります、「後悔後に立たず立たず」です。