私の事務所に債務整理に来られた方には私が以前、クレジットカードや消費者金融のコールセンターで督促をする側だったんですよとお話をしてます。
ですから自然と債務整理のお話をする中で、クレジットカードや消費者金融の話しで盛り上がったりするものです。
ここが普通の司法書士さんと違う所ではないでしょうか、普通の司法書士はそんな話しをしませんし、変わってますねとも言われます。
そう言う話しをする中で、以前からそうなのですが、過去に債務整理をした方から、現在進行形で金融事故を起こしてる方というのはこちらが思ってもいない金融商品に対する発想をお持ちの方が多いようです。
最近多いのは「auじぶん銀行」と「auじぶんcard」の誤解です。
どうも「auじぶん銀行」の「じぶん」という言葉が頭に引っかかるのでしょう、なんだか「じぶん銀行」なのでそこで発行するクレジットカード、「auじぶんcard」の審査が甘いような気がするらしいのです。
自分の銀行なので、審査も自分で甘いだろう・・・・・なるほど、そんな考えです。
しかしそんなはずもなく、「auじぶんcard」は全然甘くありません。
ここでauじぶんcardのラインナップを見てみましょう。
- auじぶんcard MUFGカード(三菱UFJニコス株式会社)
- auじぶんcard セゾン(株式会社クレディセゾン)
- auじぶんcard TS3(トヨタファイナンス株式会社) ※現在新規申し込み停止
- auじぶんcard JCB(株式会社ジェーシービー) ※現在新規申し込み停止
上記を見てもお分かりのように、auじぶんcardと呼ばれて申し込みが出来るのは、「auじぶんcard MUFGカード」と「 auじぶんcard セゾン」だけです。
当たり前の話しですが、auじぶんcard MUFGカードの審査はニコス、auじぶんcard セゾンの審査はクレディセゾンが行います。
自分の銀行なので、審査も自分で甘いだろう・・なわけありません、しっかり普通のクレジットカードと同じように審査があります。
しかもセゾンは過去に自社を対象に債務整理をしていなくても、過去に延滞をした社内記録(個人信用情報機関と違い、何年経っても消えません)がある場合、ます審査に通りません。
ということで発想は面白いのですが、「じぶん銀行」だからなんとなく審査が甘いんじゃないかというのは言葉の響きの幻想です。
「auじぶんcard」は しっかりニコスなり、セゾンなりが審査をし、当然過去にニコスやセゾンに迷惑をかけたのであれば自己破産から5年経過した喪明け後でも社内ブラックと化してますので、「auじぶんcard MUFGカード」と「 auじぶんcard セゾン」の審査は絶対に通らない事になります。
中には「長年auを使ってるからauじぶんcardの審査が甘いはず」と断定される方もいらっしゃいますが、auの利用履歴などはauじぶんcardの審査には全く関係がありません別物です。