携帯電話やスマートフォンを分割払いで契約してる途中で違う機種に変更したい時ってあると思います。
今使ってる機種よりもいい機種が発表された場合や他社にMNP(ナンバーポータビリティ)で移りたい場合など。
では携帯電話やスマートフォンの分割支払金が残っている状態で違う機種や他社にMNP(ナンバーポータビリティ)する時、その支払い方法や個人信用情報の動きを正確に理解しているでしょうか?
たかが携帯電話の支払いと侮る事なく、携帯電話の分割払の仕組みをよく知っておかないと、あなたの信用を傷つける恐れがあります。
今回は「携帯電話の分割支払金が残った状態で機種変更をするとどうなるのか?」を分割支払残金の支払い方や個人信用情報の動きを解説していきます。
携帯電話の分割支払金が残った状態で機種変更は出来るのか?
まず抑えておきたい事が「携帯電話の分割支払金が残った状態で機種変更は出来るのか?」という疑問です。
答えから先に言いますと携帯電話の分割支払金の残金があっても機種変更は出来ます。
また、各携帯キャリアとも残った携帯電話やスマートフォンの分割支払金を以下ように選択して支払う事が出来ますので、分割支払金残金の扱いについてまとめてみました。
同じ会社で機種変更する場合
①分割支払金の残金を一括で支払う
②分割支払金の残金を機種変更後の支払いに合算して毎月支払う
他社へMNP(ナンバーポータビリティ)する場合
①分割支払金の残金を一括で支払う
②分割支払金の残金のみ今後も払い続ける
※携帯電話の契約は解除となるが、携帯端末の残金のみ月々分割して支払う
上記のように各携帯キャリアとも携帯端末の分割支払金が残ってるからと言って機種変更が出来ないということはありません。
ただし気をつけたいのが、機種変更やMNP(ナンバーポータビリティ)を行うと、それまでドコモで言えば「月々サポート」、ソフトバンクで言えば「月々割」、AUでいえば「毎月割」といぅた毎月一定額を月々の携帯利用料金から割り引くことで携帯端末料金を「実質0円」にする制度が適用されなくなりますので注意が必要です。
携帯端末の分割支払金を一括で支払うと個人信用情報はどうなるのか?
携帯電話の分割支払金を機種変更やMNP(ナンバーポータビリティ)した際に今後もそのまま分割で支払っていく場合、
個人信用情報はそのまま当初設定した24回払いなら24回支払いが終わるまで支払い記録が登録されていきます。
支払いが終わるまで、要するに携帯端末を完済するまで支払い記録が個人信用情報に登録されていくわけですから、
現在使ってない携帯端末であっても支払いの延滞が起こると金融事故として扱われてブラックリスト入りとなりますので注意が必要です。
では機種変更やMNP(ナンバーポータビリティ)の際に携帯端末の分割支払金を一括で支払った場合、個人信用情報はどうなるのでしょうか?
このことについて以外に知らない方が多いので、実際に私が分割支払い途中の携帯端末を一括払いで精算して機種変更することで説明してみたいと思います。
実際に携帯端末の分割支払金を一括で支払ってみた
去年の11月、私はドコモで契約して分割払いで契約している「ギャラクシー」から「iPhone」へ機種変更をしました。
その際「ギャラクシー」の分割支払金は約25000円残っていました。
契約はそのままiPhoneで継続していくので、iPhoneの分割支払金に上乗せして月々支払っていくことも出来たのですが、ここは一括で分割支払金を精算しました。
以下がその時の実際のドコモのお客様控えで、書類の中にも書いてありますが「分割支払金残額」をクレジットカードの一括払いで支払った事が記載されています。
機種変更した時の個人信用情報はどのようになったか?
では上記のように携帯端末の分割支払金を一括払いで支払ったことによって個人信用情報はどのようになったのか見てみましょう。
今回、私の場合はドコモの機種変更でしたので個人信用情報はCICのみを確認します。
※これがAUの場合はドコモと同じようにCICのみを確認、ソフトバンクの場合はCICとJICC(日本信用情報機構)を確認しないといけません。
【ドコモで分割支払金を一括で支払った後の個人信用情報】
上記のCICの個人信用情報を確認して頂くと分かると思いますが《お支払いの状況》に「完了」と登録されているのが分かると思います。
これが携帯端末の分割払い(ローン)を「完済」したという証拠になります。
また右上の「保有期限」の所に日付が入りました。
この保有期限とは、私の場合「25年の11月」に携帯端末の分割支払金を一括で完済しましたので、その5年後である「30年11月」までこの記録が残るという意味です。
このサイトを何度も見られている方はお分かりだと思いますが、ローンというのはすべて完済してしまっても直近2年間の支払い情報はそのままその後5年間載り続けます。
クレジットカードの場合も解約しても直近2年間の支払い状況を残したまま5年間は保持される仕組みになっています。
個人信用情報とはこのような仕組みになっている上に、携帯端末の分割払いは最大でも24回払いしかないので携帯料金を延滞して《入金状況》に延滞の「A」がついてしまった場合、
支払い続けることで延滞情報を外に押し出すということが出来ません。
しかも、完済しても私の例でも分かるように「完済後5年間記録が残り続ける」わけです。
この情報はあなたが今後クレジットカードを新規で申し込む時の審査やローンの審査の判断材料に利用されます。
だから携帯端末の分割払いを含んだ携帯料金を延滞すると後々痛い目に会うと当サイトでは何度も警鐘を鳴らしており、
そのことを分かっていない若者がどんどん金融ブラック入りしてるというわけです。
機種変更後の新しい携帯端末の個人信用情報はどのようになったか?
では今回私はギャラクシーからiPhoneに機種変更したわけですが、iPhoneの分割払いの情報はどのようになったのでしょうか?
実際のCICの情報を見てみましょう。
【ドコモでiPhoneを分割払いした時のCICの情報】
上記を見ても分かるように、iPhoneへ新たに機種変更して分割払いで契約した時から新たに「成約情報」が出来ているのが分かると思います。
個人信用情報をよく理解してない方の中には自分は一回線のみの契約だから、その契約の中で機種変更した場合、
個人信用情報はそのまま新機種へと引き継ぐと勘違いされている方が多くいらっしゃるのですが、「分割払い」というのはその契約毎に個人信用情報が作成される仕組みになっていますので端末ごとに別々なんです。
ですからMNP(ナンバーポータビリティ)で他社へ携帯電話の契約を移動させた場合、以前の携帯電話会社に残っている分割支払金の支払いをうっかり延滞すると新機種でしっかり支払っていても金融ブラックとなってしまい、あらゆるクレジットカードやローンの審査に通らなくなりますので注意が必要です。
何回も言いますが携帯端端末の分割払いというのは機種ごとの契約です、勘違いしないようにお願いします。