「このクレジットカードに申し込んだのですが、実は同時に他社も申込しました、そこでお聞きしたいんですが、何件申込みしてたら申込みブラックとしてるんですか?」このような電話をクレジットカード会社のコールセンターに以前勤務していた時に時々受けました。
クレジットカードのコールセンターで電話を受けてると様々な問い合わせを受けるのですが、「申込みブラックは何件からですか?」と堂々と聞かれる方が多くて最初は驚きました、そんなに堂々と聞かなくてもと思ったりもしましたが・・・。
ちなみに「申込みブラックは何件からですか?」のご質問には、どのクレジットカード会社も「お答えできません」と回答するのがマニュアルです。
以前このサイトでも解説しましたが、「申込ブラック」とは、すなわち「多重申込」と同じ意味です。
簡単にいうと短期間で何社もカードの申込をしてしまう事、一般的には1ヶ月以内に3社以上に申し込んだ場合を指しますが、現在クレジットカードを1枚も所持してなく、個人信用情報に何も利用履歴がない場合、実際は多くのクレジットカード会社は1ヶ月に2社以上の申込で「申込みブラック」としてる所が多いですね。
例外として、あえて名前は挙げませんが、一般的に審査が甘いと言われてるようなクレジットカードは1ヶ月以内に4社以上に申し込んだ場合に初めて「申込みブラック」としてる所もありますが。
ここで、何故申込ブラックなるものが存在するのかを考えましょう。
クレジットカード会社が申込をしてきた方の同意を得て個人信用情報にアクセスしてる事は以前解説しましたが、その個人信用情報をみた時に「申込履歴」にズラッと他社のクレジットカードの申込があれば、普通に「手当たり次第に申込をして、何か金策に困ってるな」と審査担当に思われます。
正確に言えば、申込みブラックはスコアリング、いわゆる機械自動審査の段階でハネられるので審査担当の目(人間の目)にもいきません。
個人信用情報を機械が読み取り、直近の申込が「◯件」以上であれば自動で見送るとなってます。
この◯件はクレジットカード会社によって違うので一概には言えませんが、一般的には1ヶ月に3件、実際は2件と考えておいた方がいいでしょう。
中にはお金は沢山持ってて何も不自由がないけど、面倒くさいから一回に何社も申し込んでみたという方もおられるわけですが、それも同じく自動でハネられます。
一度、申込みブラック状態(1ヶ月に3件以上)になったら、もうどこに申込を出してもほぼ通りませんので、しばらく大人しくしてましょう。
「申込情報」というのは6ヶ月で消えてしまうからなんですね。どこかで延滞でもしてなければ、つまり半年大人しくしてれば、個人信用情報から綺麗に消えて申込みブラックではなくなります。
本当に正確な事を言えば、申込した日を含む月から6ヶ月目の最初の1日に消えるが正解です。
例えば、12月1に申込をしても12/31に申込しても(共にクレジットカード会社が受け付けた日)その申込情報が消えるのは5月1日になります。
個人的に言えば、欲しいクレジットカードが1件通らなかったら、その通らなかったのを確認してから2番目に欲しいカードを申込み、それでも通らない場合、絶対に半年明けて信用情報を綺麗にして、3番目、4番目に欲しいクレジットカード会社に申込をします。
また、個人信用情報が真っ白な状態、いわゆる「ホワイト状態」または「スーパーホワイト状態」ではクレジットカードも通りづらいので携帯の分割でクレヒスをつけることも忘れてはいけません、携帯の分割の支払い履歴でもクレヒスとみなすクレジットカード会社は存在しますので侮れません。