ひと昔前は「おまとめローン」なるものは限られた金融機関でしかできませんでしたが、今は複数の金融機関によって提供されています。
それにより、私の事務所にもこの「おまとめローン」のご相談も以前より増えております、現在当ブログのメールからこの「おまとめローン」についてご相談される方も多いのですが、基本的にコメントに書いて頂いて、回答しても構わい案件であればお答えします。
なぜメールで返答をしないのかというと、実際にお会いしてあなたの信用情報なり、属性なりをしっかりとこの目で見て把握しないといい加減な返答しかできない事にななるからです。
この「おまとめローン」に関して一番多いご相談内容はこうです。
過去10年以上も前の債務整理、つまり個人信用情報(CIC、JICC、全銀協)からネガティブ情報がすべて消えた状態で申込をしたら審査に通過した、その通過の連絡の時に「過去に(自己破産や任意整理、個人再生など)債務整理をした事は一切ないですよね?」と聞かれる事が「おまとめローン」を取り扱ってる金融機関によってはマニュアル化してます。
審査を通過したのに、とにかくしつこく聞いてくるので思わず現在は完了し、消えてしまった債務整理の事実まで話してしまって、審査の通過が一転、お断りしますに変わるケースがあります。
まず、ここで問題なのが個人信用情報機関にも現在登録してないような過去の債務整理の事実を金融業者に聞かれて言う必要があるのかないのかという疑問ですが、結論からいいます申告する必要はありません。
よくクレジットカードやキャッシングローンを申し込む時に「他社借入れ」を書く欄がありますが、あれは現在どのくらい借金が自分にあるか実際に把握して、嘘偽りなく正確に記載しているかテストしているだけです。
あなたの「他社借入れ」の総額なんかは個人信用情報を見てば言われなくても一目で金融業者は分かります。
CICにしか加盟してないクレジットカード会社なども「FINE」という交流システムを使えば、JICCに載ってる借入れ総額がすぐに分かる仕組みです。
ここがポイントなのですが、クレジットカードやキャッシングローンの契約をする時に「他社借入れ」をあえて申込者に聞くのは本人が正確に借入れを把握し、かつ正直に答えているかのテスト。
一方一部の「おまとめローン」業者が審査の前や審査の後に、念には念をいれて「過去の債務整理の事実はないのか?」と聞いてくるのはテストではなく、本当に分からないから聞いてるだけです。
またもうすでに法的に終わって個人信用情報からすてべ消えてしまった債務整理の事実など聞かれても話す必要はありませんし、言う義務もございません。
そんなこと言ってたら過去に債務整理をした方は全員、永久にクレジットカードもローンもできない事になります。
「おまとめローン」を取り扱ってる金融業者やその系列で過去に債務整理をして迷惑をかけていたら、信用情報から消えていようとなかろうと永久社内ブラックで審査は通りませんが、過去に迷惑をかけてない金融業者の「おまとめローン」は通過する可能性はもちろんあります。
そこで審査の最終段階で「過去に債務整理の時事実は一切ないか?」と聞かれても、個人信用情報登録機関(CIC、JOCC、全銀協)に一切その事実が載ってなければ、過去の債務整理の事実など、しつこく聞かれようが答える必要はありません。
正直に言ってそのまま審査に通過する場合もあるようですが、基本的に言う必要もない過去の債務整理を話されるとほぼ審査に落ちます、金融業者からしたら正直に言われてしまったから、また同じ事をやるのだろうと警戒されるのが普通です。
「おまとめローン」を申し込むにあたり、現在借りてる他社の総額は当然正直に言わないと相手は分かってますので、正直に申告しないと話しになりませんが、もう消えてしまった「過去の債務整理の事実」まで言う必要はありません、もう終わった事なのですから。
嘘を言えと言ってるのではなく、消えてしまった過去の債務整理の話しなど申告する必要がないのです。
ただ、気を付けたいのは過去に債務整理の事実があるのに、また「おまとめローン」なるものに手を出してしまってる事です。
「おまとめローン」がいけないと言うことではなく、なぜ過去に債務整理をして痛い思い(相手もこちらも)をしたのに繰り返してしまったかということです。
リボ枠MAXで利用してて(いわゆるリボ天)高い金利を払っている方などは、おまとめローンに乗り換えて、金利を下げて返済をする事もありです。
クレジットカードのリボの金利はおよそ年18%と高いので、リボの返済で苦しんでる方には金利の安い「おまとめローン」などを利用して早めの返済をすることをお勧めしますが、くどいですが一度債務整理した方が利用する場合には過去の債務整理の苦い事実を思い出して、もし利用できたら「おまとめローン」以外は絶対に一切金融商品は利用せずに生活をしてくださる事をお願いします。