今回は当サイト名「ブラックでもクレジットカードが欲しい」の原点に戻り、ブラックがクレジットカードを取得する流れを再度押さえておきたいと思います。
まず(金融)ブラックといっても現在のあなたのブラックの状態で大きく話しが変わってきてきますが、あなたはどっちのケースでしょうか?
①過去金融事故を起こしたまま現在も逃げまわっている
②過去に金融事故を起こしたが債務整理をした
①に該当するのであれば、クレジットカードの取得は無理です、理由はあなたの個人信用情報に「異動」という金融ブラックである証が登録されていて、それをクレジットカードの審査の時に必ず見られてしまいますのでどうやっても審査に落ちてしまう仕組みだからです。
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借金には時効がありますが、借金の時効とはこちらから法律的に行使をしないと時効とは適用されません。
過去の金融事故から逃げまわっていても法的に整理をしないと、今の個人信用情報の制度ではいつまでもブラック情報が登録されたままとなります、つまり逃げまわっていてもブラックリストにずっと載ったままになります。
よくある誤解に「10年逃げた、だからブラックリストから消えただろう」と思ってる方がいらっしゃいます。
しかし、時効とは様々な理由で止まっている場合が多く、一概に◯年逃げたから大丈夫とは言えません。
今回はどのようにすれば時効が伸びてしまうかの説明は省略しますが、金融業者もバカではありませんので様々な手法で時効を伸ばす手段を講じてる場合が少なくありません。
また、10年逃げまわったとして時効の援用をしたとしても、個人信用情報の「異動」情報、いわゆるブラックリストから完全に消えるのは時効の援用からさらに10年かかります(全銀協の異動は10年消えないため)
ですから借金をして時効まで逃げまわると、逃げまわった期間を含めて約20年はブラックリストに載ったままとなり、その20年の間は一切のクレジットカード、キャッシング、ローンと言った金融商品が利用できません。
20年もの間一切の金融商品を利用できないなんて、今の世の中では不便すぎます、債務整理さえしてしまえば、早ければ5年でブラックリストが消えてしまい、再びクレジットカード等の金融商品を利用できる可能性がありますから、借金問題は逃げ回らずに債務整理をした方が格段に社会復帰が早いわけです。
※当サイトでは個人信用情報に金融事故が載っていることを「ブラックリストに載っている」と表現しますが、実際にブラックリストが存在するわけではありません。
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債務整理の種類で違うクレジットカードの取得
では②の場合、つまり延滞や滞納を起こして金融事故を起こしたが、きちんと債務整理をした場合、クレジットカードの取得に光が差します。
その債務整理の種類でブラックリストが消える定義が違ってますが、おおまかに以下のように分類されます。
①自己破産をして免責を受けた⇒破産免責から5年
②任意整理をした⇒完済から5年
③個人再生をした⇒完済から5年
※任意整理や個人再生は完済から5年と書いてますが、一部の条件を満たした場合に完済から5年ではなく、任意整理や個人再生を開始した時から5年でブラックリストが消える場合があります、これはどの方にも当てはまる事ではないので、当サイトでは確実に消える「完済から5年」を消える期間として表現してます。
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個人信用情報機関で違うブラック情報の登録期間
これまでの説明のように、きちんと債務整理をすると最短5年でクレジットカードを取得する地合いが出来るわけですが、ここで気を付けたい事があります。
それは、金融事故をブラックリストとして登録している個人信用情報機関が現在以下のように3つあり、債務整理後のブラックリスト(異動情報)の登録期間に違いがある事です。
①CIC
CICは破産免責や任意整理、個人再生の完済から5年でブラックリストが消える
②JICC
JICCは破産免責や任意整理、個人再生の完済から5年でブラックリストが消える
③KSC:全国銀行個人信用情報センター(全銀協)
全銀協(KSC)は破産免責や任意整理、個人再生の完済から10年でブラックリストが消える
このように個人信用情報機関と言っても債務整理後のブラックリスト(異動情報)の保有期間に差があります、CICとJICCは5年ですが、全銀協は10年という点です。
これにより、きちんと司法書士なり弁護士なりを通して債務整理が行われれば、5年経過で喪が明けてクレジットカードの取得の可能性が出てきますが、全銀協を審査の時に参照するクレジットカードは全銀協を参照された時にブラックリスト(異動情報)が10年間は見えてしまうので基本的には無理と思っていた方がいいでしょう。
※例外でアメックスは過去に金融事故を起こしていて全銀協にその事実が載っていても現在の属性重視で発行してくる場合もあるクレジットカードとなります。
喪明け後クレジットカード取得前にやるべきこと
喪が明けて(自己破産免責から5年、任意整理、個人再生の完済から5年)クレジットカードの取得を挑戦しようとしたら、当然CICとJICCのみを参照するクレジットカードの申込となりますが、その申込の前に携帯分割でクレジットヒストリー(クレヒス)をつけておいた方がより確実なものとなります。
それは何故かと言うと、自己破産免責から5年、任意整理、個人再生の完済から5年を経過してしまうとCICとJICCからは真っ黒なブラック情報が全部消えてしまって、今度は真っ白になってしまいます。
今のクレジットカードの審査システムというのは、この真っ白(ホワイト)な状態も怪しいと思われて審査に通らないケースがありますので、最低限のクレヒスは携帯電話の分割でつけておきましょうということです。
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ブラックがクレジットカードの申込の前にやるべき事
債務整理をした方がよくありがちな失敗パターンとして、債務整理後に自分の個人信用情報を一切開示しない事が挙げられます。
債務整理をすれば、CICやJICCは5年、全銀協は10年でブラック情報は自動で消えるのではなかったの?と思われるでしょうが、実は「成約残し」という現象が起ってるケースがあり、異動情報が「完了」になってない為に債務整理をしたがいつまで経ってもブラック状態のままということが過去に自己破産をして免責を受けた方を中心に起こっています。
自己破産の免責を通知を受ければ、債権者である金融業者は貸し倒れ処理等をして、個人信用情報の異動情報を「完了」としないといけないのです、「完了」としないと個人信用情報からいつまで経ってもブラック情報が消えません。
しかし、諸事情により金融業者が破産免責の通知を受け取ってない場合や、一部ではありますが、あえて成約残しにしてるような金融業者も存在します。
ですから債務整理をしたら必ず数ヶ月の時間を置いて、自分の個人信用情報をCIC、JICC、全銀協とすべて開示して自分の異動情報(ブラック情報)が完了になっているか確認をしないといけません。
これをしないと債務整理をしたが、成約残しで異動情報が残っており、債務整理から5年経過したものの、クレジットカードの審査の時にこの成約残しで残っている異動情報を見られてしまい審査に通らないという事態に陥ります。
ですから、債務整理をしたら数ヶ月の期間を置いて、異動情報が「完了」となっているのかを自分で開示して確認する必要があります、開示したものの、見方が分からないと言われる方も少なからずいらっしゃいます、その場合は、債務整理をした法律事務所に相談すれば教えてくれます。
しかし、一部の法律事務所では個人信用情報の見方があまり分からないという法律事務所も存在しますので、債務整理をする時は債務整理の得意な法律事務所にしておかないと後々面倒な事になる理由の一つにもなんですね。
ブラックは最初の一枚が重要
ここまで、ブラックがクレジットカードを申込するまでに気をつけるべき事を書いてきましたが、今度は実際にどのクレジットカードに申込をするか?ということになりますが、喪が明けていきなりステータス性の高いゴールドカードは無茶というものです。
何事にも順番や順序があるように、クレジットカードの取得にも順番や順序があります、喪が明けての最初は携帯電話の分割払いでクレヒスをある程度つけて、それからクレジットカードの申込をしてみるわけですが、そのクレジットカードというのは以下の関連記事に載ってますので見て下さい。
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また、これは当たり前の話しですが過去債務整理をしたクレジットカードや金融機関は「社内ブラック」と言ってどんなに頑張っても過去に迷惑をかけたクレジットカード会社でのクレジットカード発行は無理というものです、喪が明けて申し込むクレジットカードは迷惑をかけた事のないクレジットカードにすることは基本中の基本です。
ブラックであっても現在の属性重視で発行のアメックスでも流石に過去に自社で金融事故を起こした方は社内ブラック扱いで永久に発行は無理になります。
また喪が明けてクレジットカードの審査に通らないからといって連続で申込をする方がいらっしゃいますが、それは「多重申込」といって非常にまずい事になりますので気をつけましょう
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以上がブラックがクレジットカードを取得するまでの流れとなります、今までの記事をよく読んで頂けだば分かるように、逃げずに債務整理さえしてしまえば早ければ5年で条件はあるののの、再度クレジットライフを送れるチャンスが巡ってきます。
最初の一枚さえ通過して、その一枚の支払をキチンと続ければ、過去に迷惑をかけたクレジットカード以外はクレジットヒストリーを積む事により取得可能となります。
逆に逃げまわってばかりいたら、いつまで経ってもクレジットライフは永久に訪れません、そして逃げまわるのをやめて債務整理をするのなら、債務整理に強い法律事務所にすること、これを守って下さい。