テレビショッピング、いわゆるテレビ通販番組で商品を買う方がいらっしゃいます。
基本的に私のコールセンター業務の経験上、テレビ通販で商品を購入されるお客さまは中高年層がほとんどです。
若者はテレビ通販でやってても、電話注文ではなく、そのテレビ通販のHPからWEB注文をされるお客さまがほとんど。
実際WEBから注文した方が特典あったりするのですが、中高年層にはWEBから注文をすること自体が困難と言う方が珍しくありませんので、このような現象が起きるのでしょう。
以前、若者が携帯電話の分割払いで金融ブラックになるというお話をさせて頂きました。
携帯電話の分割払いを通常のローンと考えておらず、
携帯端末の分割料金を含む携帯料金を延滞をしてしまって金融ブラックへ転がり落ちてしまうお話です。
しかし若者と違い、現代の中高年層が陥りやすい金融ブラックの入り口とは携帯電話の分割払いではなく、
いわゆる「テレビ通販」や「テレビショッピング」というものです。
私はクレジットカードのコールセンターではなく、短い間でしたが通販のコールセンターにも在籍した事があるので分かるのですが、クレジットカードのコールセンターで受けるクレームは若年層が多い傾向にありました。
これは若年層がお金の使い方とかマナーに疎い方が多い為だと思います。
逆に通販のコールセンターでは中高年からのクレームが多い傾向にあります。
これはどの物販サイトでもそうなのですが、
購入してから「効果がないから払いたくない」「使いにくいから払いたくない」「イメージと違ったから払いたくない」という電話が非常に多いわけです。
この点、若年層は商品に不満があっても面倒くさいのか、
このような電話をしてこられるお客さまはあまりいらっしゃいませんでした。
このように若者が携帯電話の分割払いをローンと思わないのと同じようにテレビショッピングの分割払いをローンと思わない中高年層が増えているのが現実です。
そしてここが大事なポイントなのですが、
テレビショッピングやテレビ通販に「クーリングオフ」が適用されると思い込んでる中高年の方が山のようにいることです。
基本的にクーリングオフとは、訪問販売で指定商品を買った場合のみ無条件で適用されるものです。
自ら進んで購入したテレビショッピングではクーリングオフがそもそも適用されません。
一部のテレビショッピング業者で商品到着後何日以内は返品可能と自主的に決めているだけで、法律的にやっている事ではないんです。
また、テレビショッピングで分割払いを選択すると商品の分割払いの契約はそのテレビショッピング業者と提携している信販会社との契約をしないといけません。
例を挙げますと、テレビショッピング大手の「ジャパネットたかた」で分割払いを選択すると信販会社であるセディナと個別にローン契約をしないといけません。
セディナとローンの契約をする際に「個人情報の取り扱いに関する同意条項」という同意を交わすわけですが、
これにはしっかり契約を個人情報機関に登録しますと書いてあります。
ということは当たり前なのですが、通常のローンとなんら変わありませんので、
購入してから「効果がないから払いたくない」「使いにくいから払いたくない」「イメージと違ったから払いたくない」と支払を拒絶すると、
個人信用情報にネガティブ情報が載ってしまって金融ブラックになってしまいます。
例えば以下の商品電子辞書ですがジャパネットたかたで3万円で売られています、分割の場合15回まで選択できるようです。
しかし、この電子辞書が気に入らなかったで支払を拒否したり、延滞したりすると間違いなく個人信用情報機関に延滞の事実が掲載されますから、
その延滞が解消され、支払が終わっても、そこから5年もの間、その事実が掲載されてしまいます。
個人的に言わせて頂けければ、
たかが3万円の支払い拒否や延滞でその後のクレジットライフをすべてダメにしてしまう事となり、非常にもったいないんですね。
中高年の方は商品が気に入らないと支払を拒否とはいわないまでも「延滞」をすることで抗議をしようとする方が少なからずいらっしゃいます。
私も何度もそういう電話を受けました。
しかし、信販会社とローンを組んでしまった以上、
支払を延滞すれば100%個人信用情報にネガティブ情報が掲載されるだけで何も得することなどありませんので、
思ってたものとは違ったと思っても支払だけはきちんとしておかないといけません。
商品のローンを延滞していると、
手持ちのクレジットカードの途上与信の時にその事実をクレジットカード会社に見られてしまい、
クレジットカードまで利用停止されてしまうので、
テレビショッピングで分割購入をした際に気に入らないからといって、支払を拒否したり、延滞することは絶対にやめましょう。